築年数にして25年程度、多くのマンションで2回目の大規模修繕工事を迎える際には、いわゆる【建物劣化診断】に加え【設備診断】の実施をお勧めします。設備に関しては建物ごとにシステムが異なり、外観からのみでは分かりません。貯水槽のあるマンション、共用タテ配管が専有部に配置されたマンションなど様々です。そこで、AAIでは設備専門の担当者による診断業務を行っております。それぞれのマンションで異なる状況を把握、適切な修繕の提案をいたします。
地下構造を含めた建物全体の設備システムを確認し、配管材質のチェック、目視調査場所の特定、建物に合わせた診断メニューを作成します。
過去に事故等の問題が起きていないか、不具合や障害は無かったか等の情報収集のためにアンケートを実施します。(過去には設備リフォーム後に症状が発生した事例もありました。)
竣工図から得た情報を基に現地を確認します。中には図面と異なる管材が使用されていたり、図面通りの位置に配管されていないケースもあります。専有部(部屋内)の調査をする場合もあります。配管は床下等ほとんどが見えない場所に設置されています。ユニットバスの場合は天井点検口から確認することもあります。また、設備機器については製造番号から製造年、仕様等をチェックします。
給水管の調査でよく行います。現在使用されている配管を一部切り取り、内部の状況を確認します。管同士の接合部の材料に何が使われているかという点に注意します。
排水管内の調査に用います。内部の汚れ、金属部の腐食状況、管材の特定や接合部に障害が起きていないかを確認します。特に地中の配管においては、建物と周囲地盤との境界付近で、ひび割れや破断などが発生していることがあります。また、同時に排水枡の内部の状況も確認します。
現地調査で得た情報から、主に給水・排水・電気に分け、システムの説明や使用材料、現在の状況を説明します。併せて写真を交えた報告書を作成し、提出します。設備関連の専門用語が増えてしまいますが、説明会では出来る限り分かりやすい説明、解説を心がけております。
マンションは一つの建物であり、設備に関しては共用部・専有部と言葉の上では分けられても実際は分けることの出来ない難しい分野になります。特に見えない部分が多く、ちょっとした問題を先送りしたために大事になってしまった事例もあります。
マンションの設備は人体で言うところの血管や神経に例えられます。
しかしながら人間とは違い、自然に治ることはありません。適切な時期に適切な修繕をすることで健全な状態を保つことが出来ます。
AAIでは建物のみならず、設備修繕についても専門家としてのアドバイスをすることが可能です。
これまでの豊富な実績から適切な維持管理、修繕工事の提案をすることが出来ます。